こんにちは、トラオです。
エキストラをやってみたいと思うけど、自分にそんな需要はあるのか??と思って二の足を踏んでいたりしませんか?
結論から言うと、エキストラは基本的に誰でもできます。誰でもできるというのは、適当にやりゃOKという意味ではなく、性別も年齢も経験も関係なく、誰でも手を挙げることができるという意味ね。
私もまったくお芝居の経験はありませんでしたが、毎回楽しみながらやらせていただいています。
ただ、エキストラをやるにあたって、世代や性別なとによって、それぞれ得意分野というか、ちょっとした向き不向きみたいなものはあります。今回はそちらをちょっとご紹介します。
ぜひ自分にぴったりの役柄でエキストラに応募・参加しましょう!
1 世代による役柄の傾向
当然性別や年齢によって、適したエキストラの役柄は異なってきます。よくあるエキストラ案件の超ざっくりとした傾向はこんな感じです。
学生役が出来る貴重な存在。20代でも見た目が若ければ高校生役が全然出来ます。人によってはホストやスポーツ選手なんかも。
ドラマや映画・CMには、大学キャンパスや、クラブ・ライブ会場・スポーツ大会のなど、”若者が集まる場所”のシーンが結構多いので、募集案件も多いです。
特に若い男性のエキストラは集まりにくい傾向にあるので、男性が複数名で
応募したりすると現場でめっちゃ喜ばれます。
30代になると若手のサラリーマン・OLや刑事・警官などの案件が増えます。
さすがに高校生役は厳しいですが、大学生役なら人によってはイケる。
警察官や救急隊員・SATなどの衣装はテンションが上がりますが、ヘルメットをかぶる役も多いので、顔がほぼ分からなくなること多し・・。
おそらく30代男性はエキストラ人口が一番少ないです。なので、ボランティアでも事務所所属でも、超超超重宝されます。
40代は男性エキストラの中心的な存在。サラリーマン・OL、警官・刑事あたりは、ドラマや映画に大抵登場しますので、案件数が一番多いと思います。
衣装も大抵スーツかオフィスカジュアルなので、普段仕事で着ているものでほぼOK。
役柄は30代とやや被りますが、少しベテラン感のあるポジションが出てきます。ヤクザや医者・高校教師役なんかも結構あります。
精力的に活動しているエキストラ人口が結構多い世代。仕事や家事・育児も落ち着き、比較的時間が自由になる世代なんですかね。
案件数も多いのですが、人口が多いのでまあまあの競争率だったりします。
40代よりもさらに重鎮感のある役員クラスの会社員や医者のほか、ベテラン刑事なんかも数多くあり。エキストラ歴10年以上なんていう人がゴロゴロいます。
60代以上の方もたくさんいます。事務所登録の方はもしかしたら数は一番多いのかも。なんといっても時間が自由な人が多いですしね。
役柄としては、やはり多いのが入院患者。病院の受付や待合室のシーンですね。
ほか、会社の役員会議の一員とか、警察の捜査会議で前に座ってる偉い人の役とかもたまに。
以上、超ざっくりと書きましたが、もちろん世代性別関係なく参加できる案件もたくさんあります、と言うかむしろその方が多いです。
「通行人」は案件としては断トツに多いですし、「コンサート会場」「スポーツ競技場」「映画館」「花火大会」「初詣」などのシーンは数百人単位で募集したりしています。刑事ドラマの捜査会議のシーンや病院のカンファレンスのシーンなんかも男女問わずエキストラを数多く必要とします。あと、結婚式やお葬式のシーンも多いですね。
当然礼服・ドレス・喪服は自前ですよ。
2 見た目によるちょっとした制限
最初に「誰でもできます」と書きましたが、当然ながらそれぞれの役柄において、ビジュアル的に適さない場合は参加できません。例えば以下のような感じ。
・金髪
刑事や警察官、役所の職員などは黒髪が絶対です。あたりまえですが時代劇なんかもそう。一方、チンピラやヤクザ、ホストなどの役柄の場合は逆に金髪とかメッシュが丁度良かったりしますし、スポーツ観戦客や花火客、ただの通行人の場合は、どちらでも関係ないです。
自分の”狙うライン”で判断しましょう。案件量としては黒髪の方が断然多いです。
・白髪
基本的にまったく問題ないです。たまに時代劇などでカツラや髷を結う都合上「黒髪の方」と指定が入ることがありますが、通常の白髪は気にしなくて大丈夫です。ちなみにハゲも同様です。はい。
・ひげ
男性のヒゲも、刑事・警察官ではNGです。また普通のサラリーマン役とかでもヒゲはない方が好まれます。全般として、ヒゲありだとエントリーできる案件数は少なくなります。
ただし、数は少ないもののヤクザやバーテンダーの役なんかでは喜ばれますし、あまり生やしている人がいないので「ヒゲ案件」があると事務所のマネージャーから直接連絡が来て「ヒゲ生えてるよね。行ける?」などと連絡をもらえたりしますよ。
特にこだわりがないのであれば、自分のヒゲが何日でもとに戻るかを把握しておいて、案件毎にコントロールできたらベスト。
・モヒカン/ロン毛/ツーブロック/マンバンヘアなど
これもピンポイントでハマることはあるのですが、全般として案件数は少ないです。特にモヒカンやマンバンなどのパンチの効いた髪型になると、クラブシーンやライブハウス、芸人とか、そのあたりの案件に偏ると思います。
ツーブロックはそこまで限定されないですが、”現代モノのみ”になります。時代劇(明治時代くらいまで)作品では「ツーブロックNG」のものがほとんどです。ちなみにロン毛は地毛でチョンマゲが作れたりするので(真ん中剃らないやつね)時代劇では喜ばれることも。時代劇についてはちょっとまたいろいろ「お作法」が独特だったりするのでまたの機会に。
・メガネ
眼鏡は基本的に問題ないです。むしろ小道具として、私も先生や医者の役の時に伊達メガネを使ったりしています。
たまに反射を気にしてレンズのない眼鏡を小道具にしているエキストラさんもいますが、そこまでは考えなくて大丈夫。
どうしてもNGだったら助監督さんが「本番では眼鏡なしでー」と言ってくれます。
ちなみに当たり前ですが、時代劇ではNGなので眼鏡必須の方は時代劇は諦めましょう。
・ピアス
基本的に問題なし。影響があるとしたら時代劇。寄りの画の場合はピアスの穴が映るとNGなので、後ろの方に配置されてしまいますが、耳のピアスの穴が映るほどアップになるポジションが与えられることはごく稀。1つ2つ穴が開いているだけなら気にせずエントリーしましょう。
・女性のショートカット
残念ながら時代劇への参加は難しいことが多いです。カツラ前提の役であれば良いんだけど、ちょっとした町娘とか町民の女性とかってほぼ地毛で作るようで、髪が長い方がありがたいそうな。理想は肩下15センチ以上だそうです。
・日焼け
日焼けで気にしなければいけないのは、「つながり」です。
エキストラの案件には2日とか3日とか複数の日程に跨ったものが結構あります。同じ役でなければ問題もないですが、同じ役の場合は、シーン毎に肌の色が変わってしまうのはマズいです。夏場の撮影の時は、海に行ったりするタイミングは考えましょう。
・・・と思いつく限りで上げてみましたが、いま思いつかないものがまだあるかも。
こんなこともあるよーという方いましたら是非教えてください。
私も思い出したら適宜更新しますね。
3 趣味・特技・資格は活かせる
案件の中には「テニス経験者」とか「ウェイター経験者で片手で皿を3枚持てる人」「バーテンダーの方」などのホンモノを求める募集要項がたまにあります。確かに付け焼刃ではできないスキルなので経験がある人は是非エントリーしてください。スキルものは競争率も低めです。
エキストラ事務所に登録するときには自分の特技・経験をたくさんアピールしておきましょう。マネージャーさんから
募集リリース前に指名で連絡をいただけたりします。
・スポーツ経験(テニス・野球・サッカー・柔道など)
・楽器経験(吹奏楽全般、バンド系 楽器持参可だとなお良し)
・バーテンダー
・ウエイター などなど
4 居住地による有利・不利
私が住んでいるのは東京なので、そちら中心で言うと、やはり東京近郊での撮影案件は多いです。
ロケやスタジオも都内が多く、集合時間も早朝だったり終了が深夜だったりすることも多いので、どうしても首都圏に近ければ近いほど参加できる案件は増えていきます。
じゃあやっぱり郊外に住んでたら難しいか・・と言うとそんなこともないです。
埼玉や群馬栃木といった野外ロケの場合、山手線のターミナル駅側に早朝集合!というパターンのほか、「現地集合」も選べたりします。その場合も交通費は自腹ですが、車で行ける方なんかはむしろ好都合でしょう。
現地集合の案件は、各地のフィルムコミッションでの募集が見つけやすいと思います。
ちなみにスタジオは首都圏を中心に点在しているのですが、有名な撮影スタジオは小田急線や京王線が多い?です。
私はロケよりスタジオ撮影の方がテンション上がるので、好んで参加してます。昼休憩に食堂で俳優さんたちと一緒になったりして楽しいです。
■スタジオ一例
・生田スタジオ(小田急線 読売ランド前、京王線 京王稲田堤)
・東宝スタジオ(小田急線 成城学園前)
・緑山スタジオ(小田急線 鶴川、東急田園都市線 青葉台)
・角川大映撮影所(京王線 調布)
・湾岸スタジオ(ゆりかもめ テレコムセンター)
などなど・・
・どの世代にもエキストラ案件はある。
・比較的男性は不足しがちだが、おじさん世代は多い。
・たしかに見た目は「普通」が一番仕事ある。でも個性的キャラも仕事少ないけどたまに超ハマる。
・特技はめっちゃアピールした方がいい。
・首都圏の場合、東京在住は確実に案件が多いが、郊外在住でも十分楽しめるはず。大阪や名古屋・京都あたりも同じような傾向なんではないでしょうか。
・スタジオ撮影好きとしては、世田谷に住みたい。
以上、伝えたかったことはそんなところです。