テレビや映画を見ていて、エキストラ参加してみたいなーーと思った方、結構いません?

私もテレビドラマや、NG大賞なんて番組を見ながら、撮影現場ってどんな感じなんだろうと、興味深々だったのですが、ネットでいろいろ調べても募集関連のサイトが無数に出てきて、中にはどうも胡散臭い感じがするところもあったりして、どうしていいかイマイチ分かりませんでした。

そんな私がエキストラを始めたきっかけは、制作会社に勤めていた知人のヘルプだったのですが、それ以降、自分であれこれ調べてボランティアで参加し、今ではいくつかのエキストラ事務所にも所属しながら、時間があるときに撮影に参加しています。新しい友達や仲間にも出会うことができてとても楽しいです。

参加手段がたくさんありますが、やってみると意外と簡単にエントリーできますし、参加するたびに新鮮な体験ができるので、趣味としても、またタイミングが合った時だけ出来るので、小遣い稼ぎ程度の副業としてもお勧めです。

以下、私が知る限りの情報を簡単にご紹介しますね。ちなみに私は東京在住なので首都圏でやる場合の一情報と思ってお読みください。

では早速

トラオ

まず、ドラマや映画などに参加しているエキストラには大きく2つのスタイルがあります。

①ボランティアで参加する
②エキストラ事務所に登録してお仕事として参加する

この2通りです。実際に現場に行くと、集められたエキストラはこの2つのパターンの人たちが入り混じっていることが多く、どちらかだけ、ということは最近はあまり見ません。

①ボランティアで参加する

ボランティアなので、当然ギャラはいただけません。交通費も自腹ですし、もちろん衣装も自前です。
なので、参加者のほとんどはその作品や主演俳優さんのファンである方が多いです。
一口にボランティア参加と言っても、その方法はけっこうあります。

・ボランティア手配会社に登録
有名なのは、「トループ」「タチロークプロ」「東京エキストラNOTES」「キャストマート」あたりでしょうか。
事前に名前や性別・年齢、写真等を登録し、募集案内を待つパターンと、応募毎にエントリーシートを書くパターンなどがあります。

・テレビ局のボランティア募集ページから応募
TBSテレビやフジテレビ、テレビ東京など、自局制作のドラマや映画のエキストラを公式ホームページで募集しています。作品毎に応募受付をしていたりするので、お目当ての作品が明確な方にはおすすめです。

・ファンクラブ経由で応募
アーティストさんや音楽会社・映画会社などのファンクラブに入会していると、案内が届くことがあります。
新曲のMVや、新作映画などにエキストラとして出演するチャンスですが、なかなかの競争率であることが多いです。

・地域のフィルムコミッションに応募
ドラマや映画のロケ撮影には、各地のご協力が欠かせません。各地自治体の観光課やロケーションサービスが撮影場所のセッティングと共にエキストラ集めをしていることも多く、市役所ホームページや役所内のポスター、フィルムコミッションのホームページからエントリーをすることができます。

ボランティア参加のメリット
・募集段階で、結構作品詳細が明記されているため、参加する作品が結構選べる
・記念品がもらえたりする
・制作側の予算都合でボランティアでの人集めが優先されることが多々ある(=案件数は多い)

 
ボランティア参加のデメリット
・ギャラはもらえず交通費も出ないので、基本的に赤字

②エキストラ事務所に登録してお仕事として参加する

事前に事務所にて”登録”をしてお仕事(セミプロ)としてエキストラをします。
当然ギャラもいただけますし、交通費も一定の条件のもともらえますが、衣装やメイクなどの諸費用はボランティア同様に自腹です。

エキストラ事務所もネットで調べると、たくさんヒットします。それぞれの事務所で参加した過去作品を記載してますので、それぞれの得意な領域を見て、自分の好みに合った事務所を探してみましょう。

例えば、「NHKの朝ドラや大河ドラマはクロキプロストームライダーが強そうだな」とか、「フジテレビのドラマはCASTYか?」「日本テレビのドラマはクロキプロが多い?」、「相棒シリーズには古賀プロダクションが強そう」などなど、気が付くと思います。
とは言っても、それも各事務所のマネージャーさんたちの日々の営業努力によって刻々と変わっていくので、一概には言えません。

なお、多くの事務所が専属契約ではないので、【掛け持ち】登録OKです。(登録の際には必ず確認しましょう)
私の知っている方も2~3つの事務所に登録をしている方が多いです。

・エキストラ事務所に登録
「古賀プロダクション」「ストームライダー」「クロキプロ」あたりはとても有名で、ドラマのエンドロールでもよく見掛けると思います。
古賀プロダクションやクロキプロは老舗の事務所で安心感もありますし、ストームライダーは比較的新鋭ですが、とても勢いがあって取扱い案件も多いです。
  
どの事務所も、ドラマ・映画・CM・MV・バラエティ等のお仕事が数多くあります。最近は地上波のテレビドラマ枠も増えていますし、バラエティ番組でも再現VTRの演出も多くなっています。また、NETFLIXドラマの撮影も非常に増えてきました。

・(その他)求人情報サイトからのアルバイト
事務所に登録せず、単発バイトとしてエキストラをする方法もあります。
indeedや求人ボックス、タウンワーク、バイトルなどでもエキストラの求人をしているようです。
私はバイトでの参加は未経験で、現場でも今のところお会いしたことがないので、詳しくはわからず。すみません。

・(その他)劇団系
劇団東俳劇団ひまわりなど、役者を目指す方々が劇団経由でエキストラ参加をしているケースも多いです。
彼らもギャラは出ているそうですが、どちらかというと現場経験を目的として参加している感じです。やはり皆さんお芝居上手です。

事務所参加のメリット
・ギャラがもらえる
・交通費ももらえる(一定の条件あり)


事務所参加のデメリット
・参加しても記念品はもらえない
・制作側としては、出来るだけコストの掛からないボランティアで賄いたいため、募集はボランティア優先行うことが多い。それでも足りない場合にエキストラ事務所へオファーとなるため、人気作品などは仕事がまわってこないこともある。
・事務所所属というちょっとしたプライドと引き換えにプレッシャーと責任感が強め

まとめ

・エキストラをやっている人は大きく「ボラ」と「事務所系」の2スタイル。
・ボラの人達はほぼ俳優さんのファンか、単純に趣味。
・事務所系の方は、仕事と割り切っている人も多い。
・とは言ってもギャラは雀の涙程度なので、それだけで暮らすのはだいぶ厳しいと思う。
・俳優さんはもちろん、カメラマンや音声さん、照明さんなどのプロの仕事は見ていて超カッコいい。
・オンエアを見るとほぼ映っていないこと8割なのでその辺は期待値薄でやりましょう。
・興味があるなら、まずはボラで何度か体験し、面白かったら事務所にも所属して平行することをお勧めします。
・あとNHKの朝ドラと大河は出るとばあちゃんがめっちゃ喜ぶので、ばあちゃん孝行になります。


何となく言いたかったことは以上です。